ラジャダムナン スタジアム
(月・水・木・日曜日)

リングサイド 2000バーツ(約¥6,000)
二階席    1500バーツ(約¥4,500)
三階席    1000バーツ(約¥3,000)

Ratchadamnoen Nok Ave.,Bangkok
66-2-251-4303

 

 ルンピニー スタジアム
(火・金・土曜日)

リングサイド 2000バーツ(約¥6,000)
二階席    1500バーツ(約¥4,500)
三階席    1000バーツ(約¥3,000)

Rama 4 Road, Bangkok
66-2-251-4303


■ムエタイ観戦ツアー(パンダバス)
→体験者の声



ムエタイの試合は何故つまらない?

ムエタイの最高峰と言えば、バンコク、ルンピニースタジアムとラジャダムナンスタジアム。この、2大スタジアムのチャンピオンになることが、ムエタイの頂点である。武田幸三いわく「野球でいうならメジャー」といったところだろう。近年K-1や映画の影響もあり、リングサイド席に日本人観光客の姿も多く見られるようになってきた。ところが、ムエタイ観戦をしている外国人のほとんどが一様に退屈な表情を浮かべ、あくびを繰り返している。

こんな声も聞こえてくる。「ムエタイってたいしたことないね。」「ほんとに強いの?」最強格闘技といわれるムエタイの鮮やかなKOを見に来た人は拍子抜けしてしまう。

はっきり言ってムエタイの試合はつまらない。キックボクシング経験者でもない限り、格別につまらないだろう。何故か?
一つは、ムエタイ興行は賭けで成立しているという事と、もう一つはレベルが高すぎて強さが分かりにくいという事だろう。
 ムエタイ興行は賭けで成立している。簡単にKOが出る程レベルの差があっては、賭けにならないのである。ほとんど体重差をなくし、同じレベル同士をあて、どちらが勝つか分からないといった試合のほうが、当然もりあがる。

面白いのは、ムエタイは5ラウンドあるが、1,2ラウンドは、お互いならすことから始まることだ。競輪の前半の周や、競馬のパドックのようなものである。この間にどちらかに掛けていくわけだが、これを知らない観光客は、「なんじゃこのなれ合いは!」となってしまう。ラウンドごとに掛け率もかわり、試合も4,5ラウンドにやっとヒートアップしてくるが、明らかに優勢な選手は、無理にKOを狙いにいく事はない。そんな事をしてスキを与え、逆転されてはいけないし、翌週も試合があったりして体力を温存しようとするからだ。驚くのは、賭けた人が選手に「もういくな」などと叫び、選手もこれを聞くのである!

 また、ムエタイはミドルキック、ひざ蹴り、ひじなどが高ポイントのため、日本人になじみのパンチやローキックの攻防は少ない。結果、離れてのキックの打ち合いや、組んでひざや肘の攻防が多くなる。ここでも凄いテクニックの応酬が見られるが、レベルが高く(防御がお互い上手い)めったにクリーンヒットしない為、知らないとただいちゃついているように見えてしまう。離れてパンチの打ち合いかわし合いに見慣れている日本人には、技術がないように見えてしまうのである。

 さて、ムエタイではあまりに強い選手には試合が組まれなくなってしまうが(賭けが成立しないため)、そんな中、現在のムエタイ界の至宝アヌワット(ゲオサムリットジム)はKO率50%以上を誇るスーパースターだ。試合も依然組まれ続けている。パンチとローキック主体の選手なので、日本人好みの選手だ。ブアカーオのように体重をあげてK-1でも見てみたいものだ。

 ムエタイを楽しむ為には、1,賭けをする、2,テクニックを知ってその攻防を楽しむ、3,独特の賭場の雰囲気を味わう、のどれかになるだろうか。攻撃が決まる度に、「オーイ!オーイ!」と熱い歓声があがる。エンターテイメントではないのである。





                        L.Y.T

 

 

●ムエタイ プロモーター ソンチャイラタナスバン


Copyright 2004 Conpound,Inc All rights reserved.